四国学院大学社会学部の演劇コースで制作の勉強をしています、受講生の太田久美子です。
6/7(土)に、サンポートホール高松で行われた、講座「新しい広場をつくる」の第1回目を受講してきました。
県内の受講者だけでなく、高知や愛媛、岡山から来ている受講生の方もいらっしゃったので、とても驚きました。
午前中は“社会における芸術の役割”や“地方と都市の違い”について。午後は“社会的弱者の居場所”や“発展に成功した街と失敗した街”について、平田オリザさんがお話してくださいました。
その中でもっとも印象に残ったお話があります。
今の香川県は中心街よりも、ショッピングセンターが次々に建てられている郊外に人が集まってきています。特に、私も小さいころから親しんでいた商店街の衰退について話が出たのですが、確かに、高校卒業までの12年間でとても変わったように感じています。
郊外に次々とショッピングセンターができ、旧市街都市だった中心が不毛な姿へと変貌していったことが、日常的な光景になってしまったんだなと思いました。
そのような、不自由なく便利な環境に慣れてしまった現代人は、時間や空間といった必要なものを失い、都市作りに失敗してしまった。
近年、若者や年配者といった社会的弱者の居場所がなくなりつつある、とお話されていました。
今私の立場は社会的弱者の位置です。
話を聞くまで、自分の居場所を考えたことなんてありませんでした。
改めて考えてみると、私たち学生の居場所は、確かに学校だけのように思えます。
今後必要なのは「誰もが誰かを知っているという強固な共同体」ではなく、「誰かが誰かを知っているという緩やかなネットワーク社会」だとオリザさんはおっしゃっていました。
今私が学んでいる事は、現在生きている人にとって大事なことであり、またこれから生まれてくる人達にとっても大事になっていくのだということ。
芸術を広げるためにはネットワークが大切であるということ。
今後の教育には演劇が必要であるということ。
など、今回の講座で様々な事を学びました。
これから、たくさんの受講生の皆さんと関わっていき、様々な舞台を成功させていけるよう頑張りたいです。
そして、講座をただ聞いて終わるのではなく、今後の四国学院大学の活動の発展のため、またノトススタジオが地域のみなさんの憩いの場として根付くような活動に参画するため学んでいきたいです。